2010年7月17日土曜日

C2050/2070でECCをON/OFFする。

NVIDIAのFermiのアーキテクチャではECCがサポートされた。金融などの要求に対応するためであるが、ECCをONにすると使用可能なユーザーメモリが12.5%減少する。また、メモリアクセスのパフォーマンスにも影響が出る事が懸念される。そこでECCのON/OFFを切り替える方法を紹介する。NVIDIA Forumsの"How to disable/enable ECC on C2050?"を参考にした。

ECCのON/OFFを切り替えるのはnvidia-smiを使用する。コマンド使用後にリブートが必要となる。まずは
nvidia-smi -r

で現在のステータスを確認しよう。ECCがサポートされていないGPUの場合
ECC is not supported by GPU 0

と表示され、サポートされている場合には
ECC configuration for GPU 1:
Current: 0
After reboot: 0

と表示される。ここでGPUに割り当てられる番号はdeviceQueryコマンドで表示されるものと違う場合があるので注意しよう。この表示の場合、Current(現在)はECCサポートなしで0、リブート後も0となっている。

GPU 1のECCのサポートをオン(1)にしたい場合
nvidia-smi -g 1 -e 1

とする。-gはGPUを指定し、-eはリブート後のECCサポートのオン(1)オフ(0)を指定する。つまりオフにしたいときは
nvidia-smi -g 1 -e 0

とすればいい。コマンドが正しく実行されたかを確認するためには
nvidia-smi -g 1 -e 1

を実行した後に
nvidia-smi -r

で確認してみれば
ECC configuration for GPU 1:
Current: 0
After reboot: 1

となっているはずだ。この状態でリブートすればECCがオンになる。

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